最後まで私を理解してもらえなかった

自分を知る

結婚している間、元夫に言われ続けていたことがあります。
「人付き合いしないとだめだよ!人として成長できないよ!」

人づきあいをしない私が心配だ、友人と深く付き合えと
事ある毎にアドバイスを受けました。

人づきあいが苦手な人間だと私は元夫に思われてました。

元夫の言いたいことは分かります。

人と会う事は良いことだと思いますが、
その時間を他のことに使った方が有意義だと私は思ってます。

交際期に「人と付き合わないのはおかしい。」と元夫に言われ、
私から別れを告げようとしたことがあります。

分かってはいるが、私は今までこうして生きてきた。
このように一人時間ばかり過ごすことを悪いと思わない。

私のこの価値観とライフスタイルが理解できないのであれば
お互いのために別れましょうと言いましたが、
平謝りされてその場は収まりました。

 

 

私が人と付き合わないのは、
非常に負けず嫌いだからだと思っています。

私だけが持っている感情かも知れませんが、
私にとっては同世代の女性はライバルです。

綺麗な人、仕事ができる人、充実した子育てをしている人、
同じ女性というだけで私はライバル意識を持ってしまいます。

それは悪いことばかりではなく、
そのため向上心も出て、人一倍労を惜しみません。

また、私は人から受ける負の感情がとても苦手です。
だから女性を避ける傾向があるのかもしれません。
(一般的に男性より女性の方が負の感情を抱きやすいです)

 

私は繊細でありながらアクティブで行動力のあるHSS型HSP
繊細がゆえに刺激に敏感な反面、刺激を求めずにはいられません。

それゆえ社交的な人間だとよく誤解されがちですが、
外向的な面も持ち合わせた極内向的な人間です。

決して人が嫌いな訳ではないと自分自身を見て思うのですが、
元夫には理解しがたいことだったようです。

 

 

私も元夫のことを理解できていませんでした。

元夫はとても自己肯定感が高く、太陽のような温かい人で
私利私欲がない素朴な人柄の上、私のことが大好きな人だと
15年間思って過ごしてました。

離婚後に別人のように感じられ、その乖離に大変悩みました。

離婚して初めてこのことに気づきました。

・元夫は自分の貧しい家庭環境を変えるチャンスは
結婚だけだと思っていて、国際結婚したいと強く望んでいた。
(配偶者ビザで海外移住しやすくなるため)

・元夫は私のことが大好きで純粋な人だと思っていた。
本心は結婚を打算的に考えていて、自分にメリットのある結婚を
とても渇望していた。
(自分にメリットがあれば、私でなくても他の女性でもよい)

・自分のことを全く分かっておらず、とても自己肯定感が低い人だった。

 

 

元夫は相手に働ける能力と経済力を求めてました。
当時、私はそのことに気づいていなかった。
もし気づいていたら私は彼と結婚していないと思います。

相手の条件を見て結婚を決めることが悪いとは思いませんが、
私は内心、相手の経済力を結婚の条件に挙げている人を見下し、
経済的に自立できていない証拠だと決めつけてました。
(今はそうは思っていません。)

「彼は私のことが大好きだ」と私は頑なに信じてましたが、
今思えば、彼にとって国際結婚は自分の貧しい経済状況を変える
千載一遇のチャンスだったはず。
この機会を逃したくないという気持ちがより大きかったので、
当時の私に固執していたのかもしれません。

 

彼の「自己肯定感の低さ」が一番の衝撃でした。
実際に元夫と面識のある人は誰一人そうは思わないと思います。

「自己肯定感が低い」とは真逆にいる人だと思っていました。

 

自己肯定感は他人から見て表面上はとても分かりずらい感覚です。
特に大人になると取り繕うこと、着飾ることで
自己肯定感を高く見せる対策を取ることが出来ます。

華やかで他人に明るく振舞っている人の中に、
実際は自己肯定感が低い人がたくさんいるのではと感じました。

 

第三者から見て自己肯定感を高く見せていない人、
高いようには見えない人が、
「ありのままの自分を肯定的に捉えている」
本当に自己肯定感が高い人ではないかと思います。

 

 

年を取るにつれて人は多かれ少なかれ変わっていきます。

私は結婚前の私利私欲がない素朴な元夫が好きで結婚しました。
結婚後に少しずつ傲慢、威圧的になった元夫のことが
段々と嫌になり、心が離れていきました。

彼は自己肯定感が低い人だったので、
「誰の心にも響かない無難な人」から
「周りが耳を傾ける人」へと成長した自分を誇りに思ってました。

でも、私は「無難な彼」にとても癒されてました。
その彼が好きで結婚まで決意したのです。

離婚してずいぶん経ってからようやく元夫のことが少し分かってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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