小学校2年生の5月、コロナ明けから登校したら、
担任の先生にしがみついて授業中に号泣したそうです。
次の日に、「ママ、学校、手伝って(=助けて)」と訴えてきた。
それから不登校を選びました。
4か月後に登校刺激を始め、半年後に帰りの会のみ登校させましたが、
3年生になった途端、下校後に自傷行為をするようになったので完全不登校を選びました。
私はもう二度と登校刺激をするつもりはありません。
ミルが学校が嫌だと言い出した時、
「でしょうね!やっぱりな。」
が本心でした。
保育園の不登園時代を経て、すぐ特別支援学校に入学しましたが、
私はこの子が学校に通う土台が出来ていないことに気づいてました。
ただ、誰かに相談しても
「やってみないことには分からない」
「決めつけることはよくない」
と言われることは火を見るより明らかでした。
本当は3年ほど就学猶予したかったのが本音です。
でも、日本の義務教育はそれができる制度ではありません。
皆が同じ年に入学して卒業する教育制度です。
もちろん、当然落伍者が出てきます。
それでも無理やり帳尻を合わせて卒業させるのです。
ミルは義務教育中、9割を不登校で卒業を迎えることになります。
他国を一例として挙げるとフィリピンは義務教育中でも落第します。
それゆえに学校内で学生の年齢幅が多少あります。
また障害を持った青年が地域の小学校に入って学童期の子たちと
机を並べている光景も珍しくはありません。
高い水準の教育を公立で受けられることは日本の強さです。
また公教育のインフラ設備がしっかり構築されていて、
日本は先進国だなと感じます。
(田中角栄の功績の一つですね。)
(質のいい公教育を受けられる国だからこそ、
庶民が宰相まで昇りつめることができるのだと思います。)
ただ、学校に通わなければ教育を受けることが出来ないことがただただ悔しい。
敷かれたレールの上を歩ける子だけが受けられる教育ではなく、
落伍者を見捨てない高水準の公教育かつ義務教育であってほしい。
現場にいるような授業内容を家で受けたいとは思ってません。
ミルは重度知的障害があるため一般的な学習塾、
フリースクールでは勉強を教えてもらえません。
特別支援教育に精通した先生方しか勉強を教えられないのです。
(不登校だからと学習の機会まで逃したくはないので、
支援学校に4年生の時から家庭学習支援をしてもらってます。)
義務教育を受ける方法として、画一的な登校だけでなく、
色々な選択肢が増えることが今の私の願いです。
せめて勉強の部分だけでも義務教育が保障されたらと切に願ってやみません。
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