2歳半の頃、言葉が出なくて健診に引っかかりました。
保健師さんが我が家を訪問してくださり、
成長がゆっくりな子のための教室があるから来ませんか
とやんわりと遠回しに発達障害の可能性を告げて帰っていきました。
最初は勧められる療育を断ってました。
発達障害を認めたくないという気持ちからではなく、
ミルがあまりにも教室、お遊戯を嫌がるので連れていける気がしないからです。
嫌がってすぐに部屋から脱出することが容易く想像できたので断りました。
2歳10か月の時、初めて児童精神科を受診。
「自閉傾向があります」と言われ、3歳目前に「自閉症スペクトラム」の診断が下りました。
療育をしなければいけないと療育施設の見学に奔走し出し、
その後子供が6歳の時まで私の療育ショッピングが繰り返されます。
私は自閉症や発達障害のことをきちんと理解できていなかったので、
療育すれば予後は明るい、自閉症は育て方で予後がよくなると信じてました。
療育で我が子の障害、特性がなくなったり改善されるものではありません。
今ではそう思いますが、当時は何かをしていないと不安でいてもたってもいられませんでした。
療育が有効なお子さんは沢山いらっしゃいますし、療育を全く無駄なものとは思ってません。
ただ、我が子に一番効果があったものは保育でした。
小さい時にしか地域の子と同等に触れ合えないだろうと思い、我が子を公立の小規模保育園に入園させました。
母のような存在の加配の先生、園長先生に可愛がって頂き、他人に心を開かない我が子を母子分離させることに成功しました。
ミルのような子は全ての人に心を開くわけではないので、
ミルが心を開いた相手にはとても可愛がってもらえます。
心を開いた保育士の先生にとても可愛がって頂いて、
母である私もとても幸せでした。
年長になると不登園になってしまいましたが、療育園にいても不登園になっただろうという確信があります。
私見ですが、私はこう思ってます。
療育のおかげで出来るようになったのではなく、元々その子には出来る素地があったのです。
孤独を感じやすい障害児育児にはとてつもなく大きい存在です。
ミルがあまりにも人を嫌がるので療育には通えませんでしたが、
障害児の保護者のQOL改善のためにも療育はどんどん利用するべきだと
私は思ってます。
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